塾で下着“盗撮” 「四谷大塚」元講師が起訴内容認める 学習塾の対策は?

塾で下着“盗撮” 「四谷大塚」元講師が起訴内容認める 学習塾の対策は?
日テレNEWS NNN 2023/12/12(火) 21:00配信

大手中学受験塾「四谷大塚」で、児童2人の下着などを盗撮した罪に問われた元講師の男の初公判が開かれ、元講師の男は起訴内容を認めました。事件後、四谷大塚には自らも対策をして通う子どもたちもいるということです。

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「勉強しないとお仕置きをします。裸でお尻ペンペンです」

大手学習塾「四谷大塚」の元講師、森崇翔被告(24)。警視庁によると、自身の性的欲求を満たすため、教え子だった女子児童の下着などを、繰り返し盗撮していたとみられ、被害に遭った児童は、10人以上にのぼるといいます。

調べに対し「生意気な生徒の恥ずかしい部分を暴きたかった」などと、耳を疑う発言を繰り返していたという元塾講師は12日、法廷に立ちました。スーツ姿で現れた森被告。席に座ると、こぶしをひざの上に置き、神妙な面持ち。髪形とめがねは、3か月前と変わっていないようでした。

裁判官
「名前は?」

森被告
「森崇翔(そうしょう)です」

裁判官
「仕事は?」

森被告
「アルバイトです」

保釈されて以降、今はどこかでアルバイトをしているといいます。

今年5月以降、教え子だった当時7歳と9歳の女子児童2人の下着などを盗撮した罪に問われている森被告。起訴内容について問われると、「間違いございません」と小さな声で認めました。

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塾講師という立場を利用した盗撮事件。子どもが森被告の授業を受けたことがあるという保護者に聞きました。

子どもを通わせていた保護者
「なんかしっかりされていない感じ。頼りなさそうな感じ。子どもがショックを受けたので、私には言わなかったのですけど、今まで教えてもらっていた先生がそういうことするんだ。衝撃だったと思う」

――お子さんの中にはショック受けている人も?

子どもを通わせていた保護者
「いらっしゃると思う。スカートをはかないとか、ズボンにするとか。そういう対策は結構、ご家庭でされている」

事件を機に、保護者から声があがったのは、授業中の“防犯”対策についてです。

子どもを通わせていた保護者
「授業風景とか、どういう教室でどういう配置なのか、わからなかったので。たぶんね、頭いい人だから考えてるとは思う。そういう(教室内が見えない)ところをうまく使って」

四谷大塚は事件後、対策として各教室に防犯カメラを設置。さらに、授業の様子を保護者がリアルタイムで見ることができるシステムも導入しました。

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学習塾での性犯罪を防ぐために、業界全体で対策が進められています。首都圏を中心に200あまりの校舎を展開している個別指導塾「森塾」では…

スプリックス 堀貴司執行役員
「1教室に必ず(防犯カメラを)3台設置している。死角がうまれやすい箇所だったり、何かあった緊急時に備えて、1教室(防犯カメラを)3台設置」

全校舎、死角になりやすい場所などを中心に、3台の防犯カメラを設置しています。そして、実際に生徒を教える際には、密室を作らないようにしているといいます。

スプリックス 堀貴司執行役員
「先生の前には先生、また後ろにも先生がいますので、密室を防ぐポイント(となっている)」

生徒は仕切りの中、先生はそれぞれ通路に座ることで、密室を作らない仕組みにしています。また、生徒との距離を適切に保つためのルールを設け、講師には同意書や誓約書を提出してもらっているといいます。それでも…

スプリックス 堀貴司執行役員
「いわゆる採用にあたっては、どうしても書類だけではわからない。限界があるかなと思う」

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大手学習塾で起きた盗撮事件。検察側は、森被告の追起訴が今後も続く見込みだと明らかにしています。

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