50代教授による学生へのアカハラなど3つの事案で懲戒処分 長崎県立大

50代教授による学生へのアカハラなど3つの事案で懲戒処分 長崎県立大
NBC長崎放送 2024/3/29(金) 17:57配信

長崎県立大学は29日、担当するゼミの学生の進学指導の際、精神的苦痛を与えるアカデミックハラスメント=アカハラを行ったとして50代の教授を減給とするなど《3つの事案》について懲戒処分を行ったと発表しました。

■進学指導で精神的苦痛・実態ないのにアルバイト代を請求

処分を受けたのは長崎県立大学看護栄養学部の教授(50代)です。

県立大学によりますと、教授は2023年6月、担当するゼミの学生に進学指導を行った際、大声を出したり机を指でコツコツ叩くような適切さを欠く言動により学生に精神的苦痛を与えたということです。

学生からの申し立てを受け、大学側はゼミの変更を行いました。学生の単位取得などへの影響はなかったということです。

さらに、このアカハラの調査の中で、教授が授業の準備などを学生に行わせる際に大学に提出する臨時職員雇用伺・出勤簿を《業務の実態がない》にもかかわらず不正に作成して提出し、学生3人分のアルバイト代としてあわせて12万1,500円を支出させていたことが分かりました。アルバイト代は3人の学生の個人の口座に振り込まれていましたが、全額返還され、私的流用などは確認されていないということです。

教授は「学生の学会の旅費の一部に充てようとした」という主旨の話をしているということです。

このため、県立大学は就業規則に基づき、この教授を減給10分の1、1か月の懲戒処分としました。処分は29日付けです。

■受験生に誤った試験時間を通告

一方、2月25日に実施された一般選抜試験・前期日程で受験生に誤った試験時間を伝えたとして主任試験監督者を務めていた情報システム学部の教授(40代)を訓告の懲戒処分としたほか、その誤りに気付かなかった試験監督者の情報システム学部の准教授(40代)を厳重注意処分としました。

■入試問題作成でミス

また、3月12日実施の後期日程の看護栄養学部栄養健康学科の個別学力検査「化学基礎・化学」で条件提示の不足する問題があった事案について、問題作成に中心的な役割を担った地域連携センターの特任教授(60代)についても、厳重注意処分としました。

県立大学では「再発防止の徹底を図る」としており「これらの事案の管理監督責任の重さに鑑み」学長が報酬月額の10分の1を2か月間、自主返納するということです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする