研究活動上の不法行為 熊本大学が男性准教授を減給の懲戒処分
TKUテレビ熊本 2024/4/18(木) 21:00配信
熊本大学は研究活動上の不法行為をした男性准教授を、4月18日付で減給の懲戒処分としました。
減給の懲戒処分を受けたのは大学院人文社会科学研究部の40代の男性准教授です。
熊本大学によりますと、この准教授は2022年に発表した論文の中で、指導していた学生がすでに行っていた研究を、先行研究として触れるのを怠ったということです。
大学は4月18日付で男性准教授を減給の懲戒処分としました。
熊本大学の小川久雄学長は「再発防止と信頼回復に努める」とコメントしています。
不正行為を行ったのは熊本大学の安高啓明准教授だ。
熊本大学によると、この准教授は2022年に歴史学に関する論文を発表。この際、これまで指導していた学生がすでに行っていた研究について、自分の論文で触れるべきところを怠ったということだ。
外部から連絡を受け、大学が准教授と学生の研究内容や研究に使った資料などを調べた結果、学生の研究を「先行研究として踏まえるべきもの」と判断。准教授の行為が研究活動上の不正行為である『先行研究の不適切な扱い』に当たると認定した。
不正行為と認定されたのは、大学院人文社会科学研究部の安高啓明准教授です。
熊大が設けた委員会が調査したところ、2022年、安高准教授が学術誌に論文を発表する前に、指導していた学生が関連性の高い論文を発表していたことを確認。
しかし、安高准教授は自分の論文で引用すべき学生の論文を一切取り上げておらず、「著しく研究作法と倫理に反する」としています。