横浜市教委の傍聴妨害 市監査委員が監査請求棄却
tvkニュース(テレビ神奈川) 2024/8/5(月) 14:05配信
横浜市教育委員会が裁判の傍聴を妨害していた問題。動員された職員への交通費の支給などが不正な公金の支出にあたるとして、市民が返還を求めた住民監査請求を、市監査委員が棄却しました。
横浜市教委は、2019年度から今年度に開かれた教員による児童生徒へのわいせつ事件の11回の裁判に延べ414人の職員を動員して、一般の傍聴を妨げていました。
これに対し、職員への給与や交通費の支給は不正な公金支出にあたるとして、市民が返還を求め住民監査請求を行っていました。
監査結果によりますと、動員は「市教委の職務に直接あたるものではなく、違法なもの」としたうえで、「合理的な必要性があったということもできない」と指摘。
しかし、動員をめぐり、3人の弁護士による検証が必要だったことを踏まえると「違法ではあるものの、重大かつ明白な瑕疵があるとまでは言うことはできない」として、市監査委員が請求を棄却しました。
一方、動員にかかった職員への交通費12万7000円余りについては、7月に前教育長などがその相当額を自主返納しています。