<大津いじめ>「学校対策の参考に」滋賀県警が市に資料提供
毎日新聞 2012年12月28日(金)21時36分配信
大津市立中学2年の男子生徒の自殺を巡り、生徒をいじめたとされる同級生3人が暴行容疑などで書類送検されるなどした事件で、滋賀県警は28日、捜査結果の一部を記した文書を県と同市、同市教委と県教委に提供したことを明らかにした。内容は公表していないが、県警によると、いじめを防ぐために学校が取るべき対応も指摘しており、「いじめ対策の参考にしてほしい」としている。
警察が捜査結果を自治体などに提供するのは異例。
文書はA4判6ページで、男子生徒が自殺までの間に学校内で遭ったいじめの状況などを記載。県警は同級生の行為は暴行、器物損壊、窃盗の3容疑に該当するとしたが、こうした行為を未然に防ぐため、教員が暴力を把握したら校内で問題にし、警察に相談することなどを求めた。自殺といじめの因果関係は特定していないという。
大津市教委の松田哲男教育部長は「真摯(しんし)に受け止めたい。今回のようなことを再び招かないように、活用していきたい」と述べた。【石川勝義、前本麻有】