川西の高2自殺:アンケ原本全面開示を 陳情を県議会委で審議 /兵庫
毎日新聞 2013年1月17日(木)13時52分配信
いじめを受けていた川西市の県立高校2年の男子生徒(当時17歳)が自殺した問題で、学校が実施したアンケート原本などの全面開示を求めて両親が提出した陳情が16日、県議会文教常任委員会で審議された。
両親は同級生275人を対象に高校が実施したアンケート結果や職員会議の議事録などの文書開示を請求。県教委は、アンケート結果の原本ではなく、高校がパソコンで回答内容をまとめた書類による開示を通知した。両親はこれを不服として異議申し立てをした。
県教委はパソコンで回答内容をまとめた経緯について、アンケートは生徒の自筆で記入されているため筆跡から個人が特定される恐れがあったと説明。今後、全面開示するかについては「情報公開・個人情報保護審議会の答申を待って対応を考えたい」とした。
傍聴した両親は取材に「筆跡から個人名を特定できるとは考えにくい。私たちは学校の説明がアンケートの原本と一致しているかを知りたいだけだ」と語った。
また、両親はこの日、アンケートの原本が開示されない理由や学校の対応について説明を求める質問状を県教委に郵送した。【宮嶋梓帆】
〔神戸版〕
1月17日朝刊