31日に報告書提出 大津いじめ第三者委
京都新聞 2013年1月28日(月)22時59分配信
大津市は28日、2011年10月に市内の中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、いじめの事実解明を進めてきた第三者調査委員会(委員長・横山巌弁護士)が31日に報告書を越直美市長に提出すると発表した。
男子生徒の自殺をめぐっては、昨年7月になって学校と市教委の不十分な対応が判明し、越市長が第三者委の設置を決めた。同8月25日に初会合を開き、弁護士や大学教授、臨床心理士ら遺族側の推薦者を含む委員6人が、生徒や教師、遺族からの聞き取りを中心に約5カ月をかけて調査してきた。
報告書は、第三者委が事実と認めたいじめの内容や自殺の原因、学校と市教委の対応の問題点、再発防止の提言が盛り込まれる。今月20日に最終となる第12回会合を開いた後も、内容や表現の最終確認など詰めの作業が続いている。
越市長は報告書の内容を参考に、空席となっている教育長人事やいじめ対策を具体化させていく意向を示している。市議会のいじめ防止条例も2月定例会で提案される予定。4月には市長部局にいじめ対応の部署を新設し、態勢を強化する。