体罰の8割、県教委に報告なし…水面下で横行か

体罰の8割、県教委に報告なし…水面下で横行か
読売新聞 2013年1月29日(火)13時48分配信

 大阪市立桜宮(さくらのみや)高校の男子生徒の自殺を受け、愛知県教育委員会が行った体罰に関する調査。

 学校現場の判断で県教委に報告が上がっていなかったケースが8割を占めており、体罰が学校現場で広く横行し、表面化しにくい一端が浮かび上がった。

 「これまで学校からの報告が抑制的だったことが、体罰が相次いだ背景になったと反省している」。28日午後の記者会見で、野村道朗教育長はこう謝罪した。

 県教委がこの日、体罰が確認されたとして公表した教師52人のうち、調査前から把握できていたのは8人。全体の8割(44人)は未把握だった。

 その理由について、県教委は、「独自に軽微なケースと判断し、校長が県教委に報告しない例もあるため」と説明する。県教委によると、体罰については、教師が処分を受けた場合は原則、文部科学省に毎年報告しているほか、学校現場には今回と同様、きめ細かな報告を求めていたとしている。

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