駆け込み退職、代替教員確保に必死の埼玉県

駆け込み退職、代替教員確保に必死の埼玉県
読売新聞 2013年2月1日(金)13時12分配信

 公立学校教職員らの駆け込み退職問題で、約120人が1月末までの退職を申し出た埼玉県では、県教育局が代替教員の確保や保護者らへの説明などの対応に追われている。

 「2、3月にお仕事が生じる可能性があります。希望されますか」。同局県立学校人事課の教員人事担当職員6人はここ1か月、教員の欠員などが生じた時などに備えて用意してある臨時教員希望者のリストを基に電話をかけている。高校や特別支援学校の後任の教員を確保するためだ。

 小・中学校教員については、1月末で辞める教員52人(県採用分)のうち教頭3人を除く49人の後任を、臨時教員や非常勤講師で確保する。採用手続きなどの関係で、全員そろうのは2月上旬になる見通しだ。

 2月1日に間に合わない人数は、「保護者の不安をあおる」(小中学校人事課)として明らかにせず、「校内の別の先生が教えるなどして、授業には影響しない」(同)としている。学級担任は、すべて後任が決まっているという。一方、教員6人は退職を撤回した。

 担任教諭が1月末で辞める県西部の市立小学校は今週、保護者を集め、教諭も同席させて説明した。校長は「2月1日以降は新しい先生になる。ご理解を賜りたい」と話し、教諭は辞めるか悩んだ経緯などを話した。保護者は、新しい体制への不安などを口にした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする