<刈谷・高2自殺>愛知県が第三者委設置へ…県教委から独立
毎日新聞 2013年2月4日(月)13時37分配信
愛知県立刈谷工業高2年の山田恭平さん(当時16歳)が11年に自殺した問題で、大村秀章知事は4日の定例記者会見で、県に新たな第三者調査委員会を設置すると発表した。野球部の体罰が原因と主張している母優美子さん(43)ら遺族が県教委から独立した調査委員会設置を求めていた。
県によると、新たな第三者委は原則公開とし▽自殺の経緯▽再発防止策▽県教委や同高の対応−−を調べる。県教委は調査を終え、新たな第三者委に引き継ぐという。優美子さんは「知事の決断に感謝している。まずは誰が委員になるのかが重要と思う」と話した。
優美子さんは、他の部員への体罰を見て山田さんが自殺したと主張。県教委の調査委に対し、委員3人の名前が非公開であることなどから協力しない考えを1月17日に伝えた。大村知事は同23日、両親と面会し、遺族の意向を踏まえた調査の在り方を検討していた。【黒尾透、駒木智一】