<滋賀県教委>小中高生168人に体罰 教諭ら44人
毎日新聞 2013年2月8日(金)0時11分配信
大阪市立桜宮高校バスケットボール部の男子生徒が自殺した問題を受け、体罰の実態を調べていた滋賀県教委は7日、小中高校生168人が教諭ら44人から体罰を受けていたと発表した。県教委は処分を検討する。
調査は先月、公立小中学校325校と県立学校65校の在校生を対象に実施。各校が全児童生徒と教職員に体罰の有無を尋ねた。
体罰を加えたのは33校(小学校4▽中学校10▽高校18▽特別支援学校1)の教諭らで、既に処分されているのは7人。児童生徒7人が軽傷を負った。半数以上は部活動中だった。
県教委教職員課によると、八幡商業高校では11年8月〜今年1月、運動部顧問の男性教諭がふがいないプレーに立腹したとして女子部員14人の頬をたたいたり、胸を押したりした。奥歯が欠けるなど2人がけがをした。
虎姫高校では11、12年度、野球部顧問と剣道部顧問の男性教諭がミスや遅刻をした部員計15人の頭をたたいた。野球部顧問は校長に自己申告したが、同校は県教委に報告していなかった。同課は「体罰を容認する風土がないとはいい切れない。通報・相談しやすい体制を整える」と話している。【加藤明子】