窃盗の教諭懲戒免職 県教委、体罰の教諭に減給処分 静岡
産経新聞 2013年3月8日(金)7時55分配信
県教育委員会は7日、ETCカードを盗んで使用した県立横須賀高校の山下啓志教諭(64)を懲戒免職、生徒や児童に体罰を加えた県立吉田高校の男性教諭(39)を減給10分の1(4カ月)とする懲戒処分を同日付で行ったことを発表した。
県教委によると、山下教諭は再任用教員で同校陸上部の副顧問。昨年8月7日、掛川市内のパチンコ店駐車場で、駐車車両からETCカードを盗み、このカードを使い東名高速で浜名湖にドライブした。
翌8日には陸上部の合宿のため、同校後援会の大型バスを運転し、このカードで東名、新東名高速を利用し山梨県に行った。カードの使用料金は5750円という。
カード所有者から被害届を受けて菊川署が山下教諭を4回にわたって任意で事情聴取。山下教諭は犯行を認め、今年2月3日、学校長に事件を報告していた。同署は同月20日に窃盗容疑で書類送検した。
一方、吉田高校の男性教諭は昨年12月11日、同校体育館で顧問を務める体操部の女子生徒が指導に従わなかったとして、生徒の頬を平手で3、4回たたいた。さらに生徒がうずくまったところを1回蹴り、上唇が切れて出血するけがを負わせた。
また、昨年4月と9月、自分が指導している体操クラブの男女児童2人に対し、注意しても携帯電話の使用をやめなかったとして頬を平手でたたいた。
この体罰は今年1月に外部から県教委に通報があり発覚した。
県教委によると、今年度に入って県内の教職員の懲戒処分者は免職4人を含め11人となった。