「情報共有と危機管理意識に問題」=給食アレルギー死亡―東京・調布市教委
時事通信 2013年3月12日(火)20時45分配信
東京都調布市の市立富士見台小で昨年12月、乳製品アレルギーのある小5女児が学校給食を食べた直後に死亡した事故で、同市教育委員会は12日、「学校教職員の情報共有が不十分で、危機管理意識が欠如していた」とする事故原因の検証結果をまとめた。再発防止策として今後、近くの大学病院と連携し、4月から食物アレルギー対策を強化する。
報告書によると、女児は給食のおかわりとしてチーズ入りチヂミを食べた結果、急性アレルギー反応「アナフィラキシーショック」を起こして死亡したと認定した。
報告書は「給食調理員は女児が食べてはいけない料理を本人に正確に伝えていなかった」と指摘。さらに、担任教諭が給食の献立に沿った書類での確認を怠り、女児にチーズが入ったチヂミを誤って渡したとした。
女児がショック症状を起こした直後の対応については「担任や養護教諭がショック症状を和らげる注射をせず、初期対応を誤った」と批判。学校側の食物アレルギーに対する意識に甘さがあったとした。