堀越学園・解散命令へ:元理事長債権、慰労金決算計上されず 理事会チェック機能に批判 /群馬
毎日新聞 2013年3月20日(水)12時32分配信
学校法人堀越学園(高崎市、福田星人理事長)の負債を巡り、長年経営を主導していた堀越哲二元理事長(65)=横領罪で懲役2年6月判決、控訴中=に12億円余の債権があるとする理事会議事録が作られていた問題で、直前の2カ月前に作成された学園決算に計上されていないものが特別慰労金など複数あることが19日、学園関係者への取材でわかった。事実を知った教職員からは「理事会のチェック機能は、どうなっているのか」との批判が出ている。
11年7月31日の理事会議事録では、堀越元理事長自身の特別慰労金1億円に加え、同学園を創設した堀越久良、嶋子夫妻(ともに06年死去)の特別慰労金として計2億5000万円、2人の退職金計3895万円などが堀越元理事長の債権として確認されている。堀越元理事長は、子供のいない夫妻と02年11月に養子縁組しており、相続したとの理由で債権とされたという。
学園にとって債務となるこれらの金額は、未払い金など流動負債として処理することが求められている。しかし、同年5月末の理事会で承認された同学園の10年度決算では、該当する流動負債は計上されていないという。12億円余の債権が確定した理事会で、その点について、理事から指摘された記載もないという。
毎日新聞の取材で問題を知った教職員の1人は「元理事長の前で理事は何も言わなかったのだろう。学園経営の根幹を担っている自覚が、理事会になかったことの裏付けだ」と話している。【増田勝彦】
3月20日朝刊