女性教諭、小2児童に繰り返し暴言 児童の前で親らを批判も
フジテレビ系(FNN) 2013年4月19日(金)18時32分配信
小学2年生を担任する女性教諭が、暴言を児童に浴びせていた。フジテレビは、その暴言を記録した音声を独占入手した。
児童に向けて発せられていたのは、「あーあ!バカたちだよね!」、「気持ち悪いから!」、「早くいなくなって! 邪魔だから!」といった暴言の数々。
教育現場で、いったい何が起きていたのか。
「バカ」、「迷惑」、「邪魔」などの激しい言葉は、東京・調布市の小学校で、50代の女性教諭が、実際に子どもたちに浴びせていた暴言。
女性教諭は、児童に対し、「あーあ、バカたちだよね。先生は、聞き間違いとか、聞き逃しが一番嫌だって言ってるでしょ! 何で繰り返すの! 早く食べなさいよ! 給食! 迷惑なんだから。早くいなくなって! 邪魔だから」などと述べていた。
フジテレビは、保護者が子どもに持たせたレコーダーによって録音された、女性教諭による授業の音声を入手した。
音声は2012年に録音され、その長さはおよそ20時間にのぼる。
そこには、クラス内でのいじめを誘発しかねない言葉が録音されていた。
ある日の給食時間には、女性教諭が「○○(児童の名前)さん、(給食を)1人前もらうのやめてくれる? いつも迷惑だから、ねえみんな。迷惑だよね」と発言した。
給食を食べるのが遅い児童に対する発言なのか、女性教諭は、周りの児童に同意を求めていた。
このほかにも女性教諭は、児童を注意するにあたり、「嫌われちゃうよ、みんなに。わかってる? どこの王子様だよ、ほんと嫌な感じ」と発言していた。
女性教諭は、「みんなに嫌われる」などの言葉を使い、児童を追い詰める空気をつくろうとしているかのように聞こえる。
これらの発言について、街の人々は、「子どもに対して言うのは、言い方がちょっとひどい」、「(この女性教諭が)教師を続けていくのはどうなのかなと思います」などと語った。
さらに録音データの中には、児童だけでなく、子どもの前で、親について、「だらしないんだあ、お母さんは」などと批判する発言も収録されていた。
児童がおたふく風邪をひいた際には、児童本人に向かって、「おたふく風邪なんて、全然連絡がなかった。連絡帳のどこに、おたふく風邪って書いてあるの? 連絡帳持ってきなよ! どこに、おたふく風邪って書いてあるの? 耳の下が痛いしか書いてないじゃない。そうしたら欠席じゃなくなるの! 計算、全部1週間前からやり直さなきゃいけないの、保健の先生が。欠席になってるって言ってるでしょ、君はただの。欠席と出席停止は、数が違うでしょ? 連絡帳だって、(児童の)お姉ちゃん、全然取りに来なかった。普通さあ、お兄ちゃん、お姉ちゃんだったら、(取りに来ないで)連絡帳、届くの待つ? だらしないなあ、お母さんは」などと、烈火のごとくしかりつけた。
しかし、その怒りは児童本人ではなく、親や兄弟に向けられたもので、言っている内容も、小学2年の子どもにとっては、難しすぎるものだった。
また、何かを拭き取るよう指示している場面では、「早く拭けよ! 早く! 拭けよ! 早く拭け! 遅い動きが」と、厳しい言葉をあびせていた。
暴言は、ほぼ毎日のように繰り返され、時には、机や黒板をけるようなこともあったという。
児童の保護者は「動揺する子もたくさんいたみたいで、『学校にきょうは行きたくない』と言ったりとか、イライラは常にしていた」と語った。
家庭での態度にも変化が表れていたという子どもたち。
しかし、保護者たちの目には、女性教諭は当初、いい先生に映っていたという。
保護者は「(参観日には)先生は、とても柔らかい感じで、保護者としては、よく教えていただいているという印象を受けていました」と語った。
この女性教諭の音声について、教育評論家の尾木直樹氏は「子どもを1人の人間として扱っていない。1人の人格として、尊重できていないんです。低学年だから、この教師が存在できたわけであって。あれているような中学に放り込むといったら、1週間で自分から辞めると思う。体罰ではないが、暴言を吐く教師は、まだたくさんいるわけです。体には傷つかないが、心に傷がつけられている子はたくさんいるんです」と語った。
尾木氏が特に気になったのが、児童と交わされていたやり取り。
女性教諭は「本当は嫌いだと思っている人? じゃあいいやっていう人? ○○どっちなんだよ! 表面上は怒ってないように黙っているけど、本当は心の中で怒ってる人、手を挙げて!」と発言していた。
何度も手を上げさせ、自分の意に沿うようにクラスをコントロールしていると尾木氏は指摘した。
保護者らは、この音声を初めて聞いたとき、がくぜんとしたという。
保護者は「初めて聞いた時、鳥肌が立った。あまりにもひどすぎて。その中に、子どもたちが1学期からいたことに、申し訳ない気持ちを持ちました」と語った。
女性教諭によるこの問題は、録音された音声がきっかけとなり、発覚した。
調布市の教育委員会は、2013年1月、女性教諭を登校させず、教育委員会で研修をさせたうえ、担任を持たせないという処分を下した。
その後、学校への復帰も検討されたというが、これに、保護者側が反対した。
18日も保護者会が開かれた。
説明を受けた保護者は「(女性教諭が)今後、研究を受けたあと、どうなるかはわかりづらかったが、学校にはもう戻ってこないことは、ちゃんと確認しました」と語った。
18日の保護者会では、女性教諭が勤めていた小学校には復帰しないことが確認されたという。
フジテレビの取材に対し、東京都の教育委員会は「処分については、法律的には処分にあたらないと判断したが、問題がないという認識ではない。教諭による不適切な指導があったことを強く認識し、改善の必要があると考えている」と答えた。
女性教諭については、今後しばらく研修を受けさせ、その後の対応を決めたいとしている。
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教員免許は剥奪されていないわけで、またどこかの学校に入り込むでしょう。
この教師の名前も分からないわけですから、生徒はおろか赴任先の学校の関係者ですら事前にチェックなどできません。
ババ抜きみたいなもので、必ずどこかが犠牲になります。