管理人個人の意見ですが、基本的に体罰には反対です。
ただ、「体罰」と「生活指導」の違いが、マスコミも教育委員会も現場も、そして生徒や保護者にも区別がついていないように思えます。
部活動で、生徒が自分のイメージ通りの動きを出来ないから殴る、これは体罰を通り越して暴力です。
だいたい自分の指導者としての無能を反省せず、自分は正しく生徒が間違っていると思い込むその根拠を知りたい。
逆に、授業中にガム噛んで殴られたとか、他の生徒の悪口言っていたら殴られた、なんてのは、生活指導を通り越してシツケのレベルです。殴られて診断書とりに行く両親もガキとそろってバカ野郎です。そんな親だから子供がそのレベルなんだよ。
あと、報道にも問題あると思いますよ。先生が体罰与えた状況をしっかり調べて報道してほしい。
たとえば、角川系のライトノベルのような学校なのか、ヤンマガみたいな学校なのかで、状況はまるで違うわけですから。
の場合、先生も両親も遠慮なく殴り倒すべきです。そうしないと被害者が増え加害者も罪を重ねる事になる。
そして、人の叩き方を知らない教師が人を叩いているから、生徒がケガをするようにも思えます。
力いっぱい耳を平手打ちしたら、そりゃ鼓膜破れるでしょうよ。
あと、管理人の個人的な体験をいくつか。
管理人は、空手の道場でも柔道の道場でも、先生のイメージ通りに動けないからと殴られた事はありません。誰かが殴られるのを見たり聞いたりした事もない。
二つの空手の流派の道場に通っている友人も、やはり殴られた事はないそうです。
も、柔道の道場で殴られた経験は無いと語っています。
共通しているのは、学校の道場では無く町道場という事です。
考えてみれば当然で、殴られてまでカネ払って通いたくなんか無いです。そんな道場は潰れます。みんな他探します。
じゃあ、殴られないで甘やかされて強くなれるのか、という疑問も出るでしょうが、強くなる前に潰してしまったら、指導者の目的は何なのかととこっちが訊きたい。
思うに、本来「弱者救済」的な「教育としての体育」が、なぜか町道場でのみ行われて、学校では行われない、という異常な状態が横行しているのだと思います。
税金で食っている学校で、一部の者だけを抜きん出て強くするような「小乗的」体育が行われ、お客さんが自腹で学びに行く町道場では全ての者を一定レベルの所まで強くする「大乗的」体育が行われているのです。
これ、本来逆じゃないでしょうか?
勉強に例えればよく判ると思います。
学校で、授業についてこれない生徒を殴ってでも勉強させ、全国模試上位を競わせる。そんな事を公立学校がやったら非難を浴びますよね。塾ならともかく。
でも、体育ではそれが行われている。
勉強では、下のレベルに合わせろ、競争させるなといい、体育では全国大会優勝を殴ってでも競わせる。この矛盾に気づかないのはなぜなんだろう?
教育とは、知育・徳育・体育の3つで構成されていると、昔教わりました。
現在の日本では知育偏重で徳育は軽視されているとも。
では体育は何だったのでしょう?
私個人の考えですが、現在の学校教育において、体育の位置は「広報」でしかないと思います。教育ですらない。
本来のあるべき姿なら、
目的:体育活動を通じての生徒の心身の育成
目標:大会での好成績
結果:学校の知名度向上
であるはずですが、現状はといえば
目的:学校の知名度向上
目標:大会での好成績
結果:無茶な体育活動で生徒の心身荒廃
じゃないですか。
弱い身体を強くしたいからと体育系の部活に入っても、ケガどころじゃなく死亡事故あるいは自殺なんてのが起きる。
まとめます。
1.マスコミや教育関係者は、「体罰」と「生活指導」の違いを明確にして欲しい。
2.厳しい状態にいる生徒は、どんな手段でもいいから、そこから逃げて欲しい。その場所が異常な状態であり、あなたは悪いわけではない。逃げる事は恥ではない。最終的に勝っていればいいんだからそこから逃げろ!