不正流用:伊勢崎市立小教諭がアルバム代など 市教委に報告せず /群馬
毎日新聞 2013年4月27日(土)12時7分配信
伊勢崎市教育委員会は26日、市立北小学校(金子弥寿彦校長)に勤務する30代の男性教諭が、児童から集めた卒業アルバム代などを不正に流用していたと発表した。流用額は最高で50万円ほどとみられる。同校は流用を把握した後も校長らが穴埋めし、市教委に報告していなかった。県教委が教諭らの処分を検討している。
市教委によると、教諭が不正流用したのは、担任するクラスの児童27人から徴収した11年7月の臨海学校の費用と今年3月の卒業アルバム代。臨海学校は児童1人当たり1万円、アルバム代は同8000円だった。同校は業者への支払い時点で徴収金の不足に気付き、教諭の流用を把握したが、臨海学校の費用は金子校長ら複数の教職員が補填(ほてん)し、アルバム代は教諭の母親が立て替えたという。
県教委と市教委に23日、2件の不正流用に関する匿名メールが届いた。市教委の調査に教諭は不正流用を認めたが、使途や正確な金額について市教委は「調査中」としている。
同校は26日のPTA総会で、全校児童の保護者に不正流用について報告。男性教諭は同日から自宅謹慎となった。金子校長は毎日新聞の取材に対し、「お金がすぐに戻され、教育活動に支障が出なかったので報告しなかった。反省している」と話した。【喜屋武真之介】
4月27日朝刊