不適切指導:脳性まひ生徒をトランポリンに投げた衝撃で顎ずれる 特別支援学校教諭ら、両親に「虚偽説明」 /群馬
毎日新聞 2013年6月6日(木)12時45分配信
高崎市の特別支援学校で昨年11月、20代男性教諭ら2人が脳性まひのため会話が困難な男子生徒(当時14歳)をエアトランポリンへ投げ、男子生徒の顎(あご)をずらし、当初、生徒の両親に対し「笑っていて顎がずれた」などと説明していたことが学校への取材で分かった。県教委は4月、不適切な指導があったとして2人と校長を口頭で注意していた。【尾崎修二、田ノ上達也】
学校によると昨年11月5日、体育の授業中に男性教諭と50代女性職員が生徒の両肩と両足を持ち、トランポリンへ放り投げた。授業の一環だったが、生徒はあおむけでトランポリンへ飛び込み、衝撃で顎がずれたとみられる。病院で検査したが、骨などに異常はなく治療はしなかった。体が不自由で受け身を取ることができないが、教諭らは生徒が喜んでいるように見えたため、直前にも約20回放り投げていたという。
生徒の両親によると、同日中に教諭から「笑っていたら顎がずれた。過去にも2度あった」などと連絡があった。母親が翌6日に、生徒を送りに同校に行った際、女性職員からは「私は見ていない」と説明されたという。
一方、同日夕、母親に、実名を名乗った学校関係者から「学校は虚偽の説明をしている」との電話があった。
県教委は12月、同校を調査したが、両親は納得いく説明や謝罪などがないとして今年3月、県と県教委が生徒や保護者、教員へ実施した体罰アンケートへ回答。県教委はそれらを受けて調査、体罰にはあたらないが、処分を決めた。校長によると、処分は訓告。生徒をトランポリンへ投げた行為と、保護者らに誤解を招く説明をしたことが対象だという。
2人は「トランポリンで活動中とは両親に対して伝えたが、説明不足だった」、「過去2回の顎のことを母親に質問されたのかと思った」と釈明している。一方、両親は「障害のある息子は学校で事故があっても自分から説明ができない。2人は意図的にうその報告をしたのではないか」と不信感を募らせている。
6月6日朝刊