教員採用試験で誤り 計3件、全員を正答に/県・さいたま市教委

教員採用試験で誤り 計3件、全員を正答に/県・さいたま市教委
埼玉新聞 2013年7月29日(月)23時16分配信

 県教育局は29日、2014年度県公立学校教員採用・第1次試験(14日実施)の問題で計3件の誤りがあったと発表した。うち1件の中学校教員・社会向けの問題はさいたま市と共同で作成し、同市立小・中学校教員採用試験(同実施)でも出題されていた。

 県教委と市教委は「誤りのあった問題は受験者全員を正答として得点を与える。判明した時期が合格発表前だったため、合否に影響はない」としている。合格発表は31日。両教委は合否通知とともに今回の誤りに関するおわび文を受験者に送付する。

 1次試験はいずれもマークシート問題。誤りがあった問題は▽中学校教員・社会の1問(正答となる選択肢がなく問題が成立しない)=県受験者556人、市受験者57人▽高校教員・保健体育の1問(誤っている項目を一つ選ぶ問題で誤っている選択肢が二つ存在)=県受験者408人▽高校教員・デザインの1問(適切でない項目を一つ選ぶ問題で適切でない選択肢が二つ存在)=県受験者7人。

 県教職員採用課によると、各教科試験は5人程度の県教委職員(小中教員用試験は同市教委と共同)で作成。その後、教科ごとに別の県教委職員2〜3人で再点検する体制をとっている。

 今回、試験後に採点準備をしていた職員が中学社会の誤りに気付き、他教科も調べたところ、他の2問の誤りも見つかった。同課は「チェック体制を強化し、再発防止に努めたい」としている。

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