「自殺の原因分からない」 高2いじめ訴訟で担任教諭
産経新聞 2013.8.6 19:29
山形県高畠町の県立高畠高校で2006年、2年の渋谷美穂さん=当時(16)=が飛び降り自殺したのは同級生のいじめが原因として、両親が県に損害賠償を求めた訴訟の証人尋問が6日、山形地裁(石垣陽介裁判長)であり、当時の担任教諭らが「自殺の原因は分からない」と述べた。
被告側証人として出廷したのは当時の担任だった女性教諭と生徒指導課長だった男性教諭。いずれも「生徒への調査の中で(渋谷さんへの)いじめは出てこなかった」と話し、いじめは確認できなかったとの主張を繰り返した。
訴状によると、渋谷さんは06年11月22日に携帯電話に同級生のいじめを訴える言葉を残して校舎から飛び降り自殺した。両親は高校がいじめに気付かず安全配慮義務を怠ったなどとして、県に損害賠償を求めている。