<研究費詐取>東大教授を起訴 東京地検特捜部
毎日新聞 2013年8月14日(水)19時31分配信
東京大学政策ビジョン研究センターを巡る研究費詐取事件で、東京地検特捜部は14日、センター教授、秋山昌範容疑者(55)を詐欺罪で起訴した。
起訴状によると、秋山被告は2010年3月〜11年9月、IT関連会社6社の役員らと共謀。厚生労働省などから東大や岡山大に支給された研究費を6社の口座に振り込ませ計約2180万円をだまし取ったとしている。
関係者によると、秋山被告はデータベースの作成業務などを6社に発注したように装い、大学側に研究費を請求。6社に対し、被告が実質経営し元妻が代表の医療コンサルタント会社「ARI(エーアールアイ)」に業務を再委託させて研究費を同社に回し、元妻や社員2人の給与などに充てていたという。
一方、弁護人は「ARIに研究実態があり架空請求ではない」と反論。秋山被告は特捜部の調べに黙秘しているという。【山下俊輔、近松仁太郎】