<補助金不正受給>高校馬術部元顧問、馬を無断売却 カラ合宿も
毎日新聞 2013年10月5日(土)21時43分配信
青森県立三本木農業高(十和田市)馬術部の元顧問教諭の男性(61)が授業用の青森県所有の馬を無断で売却した問題に関連し、青森県教委は4日、元顧問が昨年度に合宿を行ったように見せかけ、経費として県教委の補助金約30万円を不正に受け取っていたと発表した。元顧問は不正を認め、「馬の餌代に使った」と話しているという。県教委は同日付で6人態勢の調査チームを設置して原因究明と改善策の策定を行う。
補助金は、県教委が県体育協会を通じて県高体連の各専門部に補助。各専門部が合宿を行う際に交通費などを支給する。元顧問は高体連馬術専門部の事務を担当していた。
合宿は架空のもので、昨年9月14〜18日に生徒9人と自身を含めた顧問2人の計11人が金沢市内で合宿したように見せかけるため、ホテルの宿泊証明書や参加者名簿などを偽造したという。不正受給額は29万8000円。
元顧問は今年7月に「馬学」の授業用の馬1頭を畜産業者に無断売却。この問題を9月に把握した県教委が調査に乗り出し、補助金不正受給も発覚した。また、これらの問題とは別に、同校で飼っていた県所有馬2頭が、ほかの馬に入れ替わっていることも発覚している。【吉田勝】