「県警が違法捜査」神戸の女性が2000万円損害賠償求め提訴

覚醒剤取締法違反事件で無罪が確定した神戸市の女性(53)が、兵庫県警の違法捜査で精神的苦痛を受けるなどしたとして、県に対し約2000万円の損害賠償を求めて神戸地裁に提訴していたことが分かった。昨年11月22日付。 2023年4月の神戸地裁判決などによると、女性は21年11月、神戸市内のホテルの一室で東灘署員らに任意同行を求められ、尿から覚醒剤の成分が検出されたため、同法違反(使用)で逮捕・起訴された。 地裁は、署員が女性の同意や令状なく部屋に入ったのは違法で、その経緯を裁判所に伝えずに強制採尿令状を請求したことも違法と認定し、「検査結果には証拠能力がない」として無罪を言い渡した。検察側は控訴せず、無罪が確定した。 女性は訴状で、489日間の不当な拘束や違法な令状請求による強制採尿などで「多大な精神的苦痛を被った」と主張。県警監察官室は取材に「関係機関と協議の上、適切に対応したい」としている。

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