長野県に3人死傷事件犯かたる脅迫メール 便乗か 北九州の事件でも

JR長野駅(長野市)前のバス乗り場周辺で男女3人が男に襲われて死傷した事件で、容疑者の男が殺人未遂容疑で逮捕されてから1日が過ぎた27日。長野市内の公立小学校では児童らが学校に登校した。日常が戻りつつあり、安心だと話す保護者もいる一方、警戒を続ける学校もある。 事件現場に近い小学校では、校門前に警察官が立ち、警戒態勢が続いていた。児童たちは保護者らに付き添われて、登校した。PTA会長の岩井勇介さん(45)は容疑者の逮捕に「本当に良かった。ひとまずほっとしています」。 ■「刺したのは私」と金銭要求メール、便乗とみて捜査 一方、県内の複数の自治体に、事件への関連をかたった脅迫メールが届いているという。北九州市で昨年12月、中学3年の男女2人が死傷した事件でも、同様のメールが複数の自治体に届いていた。県警は事件に便乗したものとみている。 県によると、事件が起きた22日深夜に「駅で3人を刺したのは私だ。1月30日までに長野県内の女子どもを刺す。1813万円を振り込め」と金銭を要求する脅迫メールが県のホームページ宛てに届いた。翌日に県職員が気づき、県警に相談した。 同校ではこのため、警戒を続ける必要があるとして、30日までは保護者が登下校を見守る。事件後は休む児童が多く、岩井さんの長男(12)も「不安だ」と漏らした。岩井さんは「早く脅迫事件も解決して、安心したい」と語った。 5年生の長女を持つ40代女性は、「脅迫事件の容疑者が捕まっていないからまだ手放しで喜べない」と語った。長女が「外に出るのが怖い」と話すようになった。「早く前の生活に戻りたい」と女性は声を震わせた。 市内の別の小学校では、車で送迎される児童もいた。ただ、付き添いの保護者はほぼ見かけなかった。ボランティアとして登校を見守った60代の男性は「事件後は一緒に登校する保護者が多かったが、(容疑者逮捕を受けて)少なくなった。日常に戻ってほしいと思っていたので、安心した」。 事件後、市教育委員会はできるだけ登校への付き添いを求め、児童生徒が不安を感じて登校を控えても欠席扱いにしないとしていた。市内の公立小中学校では延べ4800人の児童生徒が登校を控えたという。容疑者が逮捕され、27日以降は原則通常通りの登下校になるとしているが、欠席の扱いなどについては各校の実情を踏まえて判断するように求めている。(山田暢史、長妻昭明)

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