ブラジル映画で初、アカデミー作品賞ノミネートの「アイム・スティル・ヒア」8月公開

ブラジル映画として初めてアカデミー賞の作品賞にノミネートされた「I'm Still Here(英題)」が、「アイム・スティル・ヒア」の邦題で8月に公開されることが決定した。 1970年代の軍事政権下のブラジルで起こった、実際の事件をもとにした本作。元国会議員のルーベンス・パイヴァとその妻エウニセは、5人の子供たちとともにリオデジャネイロで穏やかな日々を過ごしていた。しかし、スイス大使誘拐事件を契機に国の空気は一変。ある日突然ルーベンスは軍に逮捕され、必死にその行方を追っていたエウニセもまた軍に拘束されてしまう。過酷な尋問を受けても沈黙を貫き、暴力に抗い続けた彼女の行動が、やがて歴史を動かす力へと変わっていく。 主人公のエウニセに扮したのはフェルナンダ・トーレス。また彼女の実母であるフェルナンダ・モンテネグロがエウニセの老年期を演じ、ルーベンス役には「トラッシュ!-この街が輝く日まで-」のセルトン・メロがキャスティングされている。監督は「セントラル・ステーション」「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレスが務めており、幼い頃パイヴァ家と親交を持っていた彼にとっては、自らが見聞きし、体験してきた歴史と向き合う作品となった。 なお本作は、第81回ヴェネツィア国際映画祭で最優秀脚本賞、第82回ゴールデングローブ賞でフェルナンダ・トーレスが主演女優賞(ドラマ部門)を獲得した。日本時間3月3日に米ハリウッドのドルビーシアターで授賞式が開催される第97回アカデミー賞では、作品賞のほか主演女優賞、国際長編映画賞にもノミネートされている。 ©2024 VideoFilmes/RT Features/Globoplay/Conspiração/MACT Productions/ARTE France Cinéma

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする