高校履修不足:男女15人が必修科目で漏れ 総和高、卒業式後に集中補講 /茨城
2009年3月18日12時3分配信 毎日新聞
県教委は17日、県立総和高(古河市磯部、小関日出男校長)で今春卒業した3年生の男女15人に必修科目の履修漏れがあったことを明らかにした。卒業式後に10日間の集中補講を実施し、単位を認定した。進路先の大学や企業には学校側が事情を説明し、調査書を出し直すことで了解を得たという。
県教委によると、2月25日、新年度の教科書発注の準備をしていた同校の教員が、08年度の発注数と差があることに気付き発覚した。3年次に日本史Bの必修を課された15人が、誤って世界史Bを選択していた。学校側の説明不徹底が原因。
本人と保護者に説明した後、今月1日に予定通り卒業式を行った。13日までの10日間で集中補講を計70時間行い、単位を認定した。県教委高校教育課は「進路調査書などで学校側が気付く機会は多くあったはず。子どもたちに落ち度はないのでまずは卒業させることを優先した」と説明している。
同課は県内全公立校の履修状況を確認したが、同様の例はなかった。【八田浩輔】
3月18日朝刊