大分教育長再任へ…教員汚職で減給、口利き疑惑も
2009年3月18日0時9分配信 読売新聞
大分県の広瀬勝貞知事は17日、県庁で記者会見し、教員汚職事件が起きた県教委のトップで、今月末で教育委員の任期が切れる小矢文則・県教育長(60)を教育委員に再任する人事案を、26日の定例県議会最終日に追加提案すると発表した。
県議会の同意後、教育委員の互選で教育長再任が決まる見通し。任期は4月1日から4年間。
広瀬知事は会見で、「今、大事なことは改革の成果を出すことだ。引き続きやってもらうことが県の教育にいいと思っている」と続投への期待を表明した。小矢教育長は報道陣の取材に対し、「(再任されれば)改革を成し遂げろという知事の思いを体現することで、責任を果たすことにつながればと思う」と話している。
小矢教育長は前任者の辞任に伴い、2007年5月に教育長に就任。一連の事件で監督責任を問われ、減給2分の1(6か月)の懲戒処分を受けている。教員採用を巡って口利き疑惑が浮上したが、特定の受験者名を県教委幹部に伝えたことは認めたものの、依頼者名は明かさず、合格依頼は否定している。