20年度 看護師試験の問題漏洩 専門学校副校長を懲戒

20年度 看護師試験の問題漏洩 専門学校副校長を懲戒
2009年3月27日7時57分配信 産経新聞

 平成20年度の看護師国家試験の問題を漏洩(ろうえい)したとして、厚生労働省は26日、試験問題を作成したJA広島厚生連尾道看護専門学校副校長の宮地浩子試験委員(49)を、試験委員から免職とする懲戒処分にした。宮地副校長は看護師試験の前に同専門学校で模擬試験を実施、その中で看護師試験と酷似した問題を出題していた。看護師試験の漏洩は初めてという。

 厚労省によると、模擬試験は1月30日と2月16日に実施。計365問のうち72問が2月22日に行われた看護師試験(全240問)と酷似していた。模擬試験は宮地副校長が独自に作成したといい、「学生を全員合格させたかった」と話しているという。模擬試験を受けた学生の指摘から発覚した。

 同省は保健師助産師看護師法(試験事務担当者の不正行為禁止)違反の罪で、広島県警への刑事告発を検討している。同校の受験者33人は、72問を除外した上で他の受験者と再評価し、全員を合格とした。同試験の合格率は89・9%だった。

 看護師試験の問題は57人の試験委員が年9回の委員会を開き作成。問題やメモの持ち出しは禁止されているが、宮地副校長は問題を記憶していたとみられる。宮地副校長の試験委員の任期は平成19年5月から21年4月30日まで。19年度の試験については「不正は行っていない」と説明しているという。

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