「お金に感謝しているだけでしょ?」玉川徹氏、動画配信の投げ銭機能に「理解できない」と持論

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は13日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、東京都内の路上で動画ライブ配信中の22歳女性が男に刺されて死亡した事件をめぐり、動画配信者にリスナーが行う「投げ銭」機能について「理解できない」と持論を展開した。 警視庁などによると、同事件では殺人未遂容疑で高野健一容疑者(42)が現行犯逮捕された。この日の番組では、高野容疑者が動画配信を通じて知り合った佐藤愛里さんからの求めに応じて約254万円を送金したと主張し、23年には貸した金の返済を求めて提訴し、佐藤さんに約250万円の支払いを命じる判決が出ていたことや、その後、相手の所在が不明になったとして高野容疑者が栃木県警に相談していたことも報じた。高野容疑者がこの日午前、送検される様子も速報。取り調べに「借金を返済しないのに配信で稼いでいくことに、やり切れない気持ちになった」と話していることも報じた。 番組では、ライブ配信の際にリスナーが金銭的な支援を行う「投げ銭」で多額の収入を得た経験があるという動画配信者の証言も紹介。木曜コメンテーターで社会起業家の石山アンジュ氏は「投げ銭機能ができてから、それだけで生計が立てられたり、それで生計を立てていく人が今後増えると思うので、それにはしっかりリスクが伴うことを意識する必要があるし、プラットフォーム側にも機能的な改善を努力する必要があると思う」と主張。また、弁護士の結城東輝氏は「金銭トラブルなど、いくつかのものが重なって発生した事件だと思う。一概にプラットフォームが危険な状況を野放しにしているというわけではないと思うが、一方でしっかりリテラシーを持って配信しないとこういうトラブルも起きてしまう」と解説した。 これに対し、玉川氏は「この事件の本質は金銭トラブルの恨みと、『かわいさ余って憎さ百倍』というところなんだろうと思う」とした上で、「投げ銭というのは僕にはどうしても個人的には理解ができない」と訴えた。「投げ銭をしても、(配信者側からは)個人に対する感謝じゃないわけですよね? お金に対して感謝しているだけでしょう? どうせ。さらにいえば、それで(投げ銭した側が)何かの愛が得られるわけではないし」と指摘した。 「反応がもらえる」という指摘が出ると、玉川氏は「むしろ、リアルな男女関係の中でいえば、お金目当てと思われたらかえって冷めるけどね。だからこれがなんで繁盛しているのか、個人的には理解できませんね」と主張した。 石山氏は「有名になりたいアーティストとか、自分の活動を応援してほしいみたいなもので…」と説明したが、玉川氏はひとこと、「でも、金目当てでしょ」。これに、MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一も「配信側は、全員がそうだとは言い切れないし分かりませんが、その要素は強いのかなという印象はあります」とフォローした。 玉川氏は「別に応援だけだったら、投げ銭でなくてもいい。金目当てと思っちゃうから、むしろそんなところに投げ銭をする気持ちには、逆に全くなれない」と主張を続けた。 羽鳥は「そういう気持ちを持っている人はきっと、こういうところにハマらないと思うが、こういうところにしか存在感を示す場所がないという人がいるのかなというところもある」と応じた上で、「裏には危険、リスクがあるということを理解しながらの配信が、本当に命にかかわってきますので、大事なのかなと思います」とコメントした。

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