グーグルに誤って生徒の情報公開 徳島市の中学教諭、市教委が注意

グーグルに誤って生徒の情報公開 徳島市の中学教諭、市教委が注意
2009/5/9 10:16 徳島新聞

 インターネット上の無料地図情報サービス「グーグルマップ」に、徳島市内の市立中学校教諭が誤って家庭訪問先の生徒三十一人分の名字と住所を公開していたことが八日、分かった。これまでに情報が悪用された報告はない。市教委は同日、市立の幼少中高計七十三校に、ネットサービスを利用する際に生徒の個人情報を記載しないよう求める文書を配った。

 市教委によると、教諭は四月十八日、二十日から始める家庭訪問のため、担任するクラスの生徒の名字などを記した地図をグーグルマップで作成。印刷した後にマップを削除し忘れ、五月七日に外部から指摘されるまで、誰もが閲覧できる状態になっていた。

 学校は同日、グーグル側に削除を依頼。数日中に削除される見込み。教諭は八日から生徒宅を訪れ、事案を報告した上で謝罪。市教委は「迷惑を掛けた生徒や保護者に申し訳ない。指導を徹底したい」としている。

 グーグルマップに児童や生徒の個人情報が流出するケースは、昨秋から全国で表面化。県内でも十一月、阿波市内の市立幼稚園児二十一人の名前などが誤って公開された。

 県教委は同月、県立学校と市町村教委に、個人情報の厳正な取り扱いと管理の徹底を求め、徳島市教委も市内の各学校に注意を呼び掛ける文書を配布していた。

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