教材費詐欺事件、教諭と業者起訴
2009 年 06 月 26 日 17:09 現在 北日本放送
中学校の教材の納入で請求金額を水増しして差額を騙し取ったとして中学校の教諭と教材納入業者が逮捕された事件で、富山地方検察庁は26日この2人を起訴しました。
詐欺の罪で起訴されたのは富山市蓮町の中学校技術科教諭・正水和久被告(31)、そして富山市黒崎の教材販売業・山崎兵吾被告(69)です。
起訴状などによりますと、2人は平成18年の7月と11月に、当時、正水被告が勤務していた氷見市立北部中学校で、3年生の技術の授業で使う教材180人分を納入する際に、教材費を実際よりおよそ4割水増ししたうその請求書を作成し、2回あわせて59万円をだまし取ったとされています。
検察の調べによりますと、2人は共謀して架空の教材名を請求書に記入し、水増し請求した100万円前後の代金を学校の会計担当者から現金で受け取っていたということです。
北部中学校の当時の校長によりますと教材の請求書を提出するときに価格が記された資料を添えることは義務付けられていませんでした。
2人は容疑を認めていて、検察は余罪を追及しています。
現職の中学校教諭が起訴されたことについて県教育委員会では、「事実確認をしたうえですみやかに対処したい」と話しています。