牧場で人骨多数発見 元警官ら2人逮捕 メキシコ

【AFP=時事】メキシコ西部ハリスコ州の牧場で今月、人骨や靴、衣類が多数発見された事件で、当局は23日、関与が疑われる元警察官2人を逮捕したと発表した。 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)が「明らかな大量殺人現場」と呼んだ同州テウチトランのイサギレ牧場での事件は、殺人や誘拐事件が日常的に発生する同国に衝撃を与えている。 州検察当局によると、元警官のうち1人は、ある男性を拘束し、牧場へ連行する過程で関与した疑いが持たれている。 元警官らは、バイクに乗っていた男性を捜査の名目で拘束し、その後ある集団に引き渡したとされる。男性はこの集団によって牧場へ連れていかれたが、その後、牧場で何らかの武力衝突が発生し、解放されたという。 メキシコでは12万4000人以上が公式に行方不明者として登録されており、その大半は政府が「麻薬戦争」を宣言した2006年以降に発生している。 行方不明者の捜索に取り組む団体「ゲレロス・ブスカドーレス」は、この牧場を「秘密の火葬施設を備えた『絶滅センター』」と呼んでいる。 州検察当局は、別の元警官を23日に逮捕したと明らかにした。2人の元警官は、すでに逮捕されている警察署長の部下だった。【翻訳編集】 AFPBB News

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