3月2日の午前2時にイギリスのバークシャー州ニューベリーに設置されていたくまのパディントンの像の一部を切断し、持ち去った罪でイギリス空軍(RAF)に所属する技術者、ダニエル・ヒースとウィリアム・ローレンスが起訴された。二人の技術者は罪を認めており、無償労働と修理費用の支払いを命じられている。この判決を言い渡す際に判事のサム・グージーは、パディントンが象徴しているものと真逆の行動を技術者たちはとったと語り、こう続けた。 「これは無分別な破壊行為です。パディントンは子どもから大人まで愛されるイギリス文化を象徴するキャラクターであって、彼は優しさを表していると同時に、寛容な心をもつよう人々に伝えている存在です。2人が2日の未明にとった行動は、軍人として失ってはならない品位と敬意が欠落していました」 ヒースとローレンスは、彼らが所属するオディハム空軍基地で逮捕され、テムズバレー警察の取り調べを受けた際に罪を認めたという。切断されたパディントンはFacebook上で中古品を売買できるFacebook Marketplaceに一時出品されていたというが、買い手が付く前にローレンスのクルマのトランクから像を回収することができたと捜査当局は発表している。