新潟県上越市に住む40代女性が、警視庁の警察官を名乗る男などから「あなた名義の口座が詐欺に使われている」などと言われ、現金約27万円を騙し取られる被害に遭っていたことがわかりました。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。 警察によりますと3月13日、女性のスマートフォンに“警視庁の警察官”を名乗る男から電話がありました。 男は「逮捕した犯人があなたのキャッシュカードを持っていた」「あなた名義の口座が詐欺に使われているため、あなたも犯罪に関わっているとして逮捕状が出ている」などと話し、さらに「これから兵庫県警に代わる」などと話したということです。 その後、“兵庫県警の警察官”を名乗る男からメッセージアプリに誘導されたうえ、女性はビデオ通話で警察手帳のような画像を見せられました。そして「今回のことは守秘義務があり、第三者に話すと犯罪になる。事件にかかわっていないことを証明するためには口座に入っているお金の紙幣番号を調べる必要がある。持っている銀行口座と残高を教えてください」などと言われたということです。 その後、女性は指定された口座に現金27万円を振り込み、騙し取られたということです。 女性は男から「調査は1時間くらいで終わるので、1時間後に電話を掛ける」などと言われたものの、電話が来ることがなかったことから、だまされたと気づき警察に通報したということです。 警察によりますと、女性は末尾が『0110』の番号から電話がかかってきたということで、警察からの電話だと思ってしまったとみられます。 警察は不審な電話がかかってきた場合は、一度電話を切ったうえで、家族や知人、最寄りの警察などに相談してほしいとしています。