粒ぞろいだった2025年冬ドラマ「ベスト5」を振り返る、特に秀作が並んだ上位3作

1月に始まった冬ドラマは話題作が多かった。その中からベスト5を決めてみたい。選考したのはテレビ界の取材歴30年以上で、ドラマ賞や映画賞の審査員も経験した放送コラムニストの高堀冬彦氏だ。 *本記事にはネタバレが含まれます。 (放送コラムニスト:高堀冬彦) ■ 『プライベートバンカー』(テレビ朝日) まず5位は『プライベートバンカー』(テレビ朝日)で全9回。主人公の庵野甲一(唐沢寿明)は腕利きのプライベートバンカーである。 この仕事は富裕層の資産管理者。物語は庵野が天宮寺丈洋(橋爪功)の依頼を引き受けたところから始まる。丈洋は大手外食業の社長で資産が7000億円あった。 天宮寺家は8人家族。丈洋を除く家族の仲は異様なまでに悪い。それぞれが資産と会社を狙っていたからである。 外部の人間も天宮寺家から金を奪い取ろうとした。それを防いだのが庵野だ。家族関係の修復も図った。 あまりに不仲な家族を描かれると、観る側は心寒くなりがちだが、この作品は違った。天宮寺家が現実離れした大富豪で、良い意味で漫画的な脚本と演出に終始したためだ。 資産と会社が絡んだため、一般的ではない金融関連用語も出てきたが、その際にはテロップで解説された。このスタイルも漫画と似て、分かりやすかった。

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