「屋根が壊れている」と不安を煽り…悪質リフォーム団体「清水会」ナンバー2「100億ボロ儲け」手口

警察署から出てきた長身の男。悪びれた様子も見せず、本誌カメラマンら報道陣へ見下ろすような視線を向けた――。 警視庁暴力団対策課は、4月1日までに建設業法違反(無許可営業)の疑いで千葉県千葉市に住む職業不詳・西村聖也容疑者(31)ら男3人を逮捕した。西村容疑者はリフォーム団体「清水会」のナンバー2。警視庁は、西村容疑者らの罪状認否を明らかにしていない。 「『清水会』は、SNSで『スーパーサラリーマン』を名乗る清水謙行容疑者(49、建設業法違反などで逮捕)が会長を務める悪質リフォームグループとされます。警察によると清水容疑者らは、’23年9月から11月にかけ東京や千葉、神奈川にすむ60代から80代の男女4人と屋根の修繕などを500万円以上で契約。無許可で工事を請け負ったとされるんです。 建設業法では、500万円以上の工事を請け負う場合は国道交通省や都道府県の許可を得なければなりません。無許可で作業していた『清水会』で、西村容疑者は『専務』と呼ばれる実質のナンバー2。これまでに逮捕された『清水会』関係者は14人にのぼるんです(4月4日現在)」(全国紙社会部記者) 「清水会」トップの清水容疑者は、自身のSNSにド派手な生活ぶりをアピールしていた。積み重なった札束を前に高級時計を強調、テーブルいっぱいに並べられた朝食を前にプールにつかり〈グッドモーニング! 沖縄は今日も晴れています〉と発言……。羽振りの良さを発信することで、従業員を集めていたようだ。 ◆「スグに対応しますよ」 最大で150人ほどのスタッフがいたという「清水会」。警察によると、’19年2月からの5年間で800件以上の契約をし約100億円をボロ儲けしていたとされる。今回逮捕された西村容疑者らの手口はこうだ。 「まず、突然ターゲットの家を訪れ『近くで作業をしていて見たのですが屋根が壊れている』などと住民の不安を煽ります。言葉たくみに『大丈夫です。スグに対応しますよ』と、丁寧に作業内容などを説明しつつ高額の見積もり書を作成。その場で契約しカネをだまし取っていたんです。100億円以上になるといわれる売り上げの4分の1ほどが、西村容疑者ら幹部に渡っていたとされます」(同前) 元神奈川県警の刑事で、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が警鐘を鳴らす。 「悪質リフォーム会社の被害者の多くが高齢の方々です。『屋根が壊れていますよ』と言われると、自分でハシゴを使って上ることができないので信じてしまいがち。詐欺業者は『このままでは半壊してしまう。放っておくと大変なことになります』と高齢者の心理を悪用し、不安を煽り高額の請求をするんです。 大切なのは、業者から『修繕しますよ』と誘われ見積もり書を出されてもスグに契約しないこと。頼んでもいない会社の人間の言葉を簡単に信じてはいけません。できれば知り合いの建設業者に、別の見積もり書を出してもらってください。詐欺業者がいかに高い請求をしているかわかるはずです。知り合いに建設業者がいなくても『家族と相談してから決めます』と話し、一人で即断しないようにしましょう」 詐欺話でカネ儲けし、豪勢な生活を送っていたとされる「清水会」幹部。警察は、グループが組織的に犯罪を繰り返していたとみて捜査を進めている。

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