俳優の森田健作(75)がパーソナリティーを務めるニッポン放送「青春の勲章は挫けない心 増刊号」(4月12日、午後7時)に作詞家で音楽評論家の湯川れい子氏(89)と歌手でタレントの堀ちえみ(58)が出演することになった。 堀は2019年にステージ4の舌がんと診断されて以来、闘病生活と芸能活動を続けている。ここ数年、SNSでの誹謗中傷に悩まされており、2月に誹謗中傷をしていた容疑者が警視庁に逮捕されたことを明かした。 ホリプロ主催の第6回タレントスカウトキャラバン(1981年)をキッカケに芸能界入りした堀は、翌82年に「潮風の少女」でデビュー。その後、初主演した「スチュワーデス物語」(TBS、83年)で一躍、スターダムにのし上がると、84年には「第35回NHK紅白歌合戦」にも出場した。 しかし、将来への不安から芸能界からの引退を決意、87年にいったん、引退したものの、2年後に芸能活動を再開。その後は女優、歌手として活躍してきたが、19年に舌がんとリンパ節への転移が判明した。舌がんはステージ4と診断されたが手術が成功し、現在は精力的なリハビリと闘病生活を送りながら芸能活動を続けている。 そんな堀に災いが降りかかったのは2年前だったという。堀の公式ブログに対して心ない中傷コメントが書き込まれるようになった。「私の病気が『ウソ八百』だとか『仮病』だとか、とにかく怖いくらいに送って来るのです。私自身、そんなことを言われたのは初めてだったので、涙が出てきました。それで、警察(警視庁人身安全対策課)にも相談してきた」。その結果、容疑者が2月にブログ管理会社の業務を妨害した偽計業務妨害で逮捕された。 堀によると「送信されてきたものは、すべて証拠として保存してきました」そうだが、調べたら「1万6000回以上の送信がありました。それも1人だけで…。ただ、そんな書き込みに対して、共感というか同意するような人たちがいたんです」。 容疑者は47歳の女性で「堀のファン」だとしていたそうだが、動機については黙秘を続けているという。 堀の話に、番組アシスタントの西村知美は「私もSNSは利用しますが、そもそも、そんな悪意のある発言に対して共感する人がいること自体が信じられない」と言うと「正直言って、それが一番のショックでした」。 堀から「森田さんも批判されることが多く、苦労されたんじゃないですか」と尋ねられた森田は、さすがに困惑した表情で「私の場合は政治家でしたからね。批判されるのは仕方のないことで、堀さんなんかとは全然、違いますけどね。ただ、SNSを使って匿名で批判する人っていうのは、自分の言っていることに対して責任も持たないし気にもしていない。とにかく、その時の感情を誰かにぶつけたいだけ」と持論を展開していた。 また、湯川氏も「(SNSは)顔が見えないからということもあるでしょうけど、心ないことを書き込む人というのは体や心の中に、それだけ毒素がたまっているということなんでしょうね」と呆れ顔で語っていた。