540人分データ入りメモリー盗難 滋賀・長浜養護学校
京都新聞 2014年4月24日(木)23時49分配信
滋賀県教育委員会は24日、長浜市今町の県立長浜養護学校で、児童生徒や職員らの個人情報が入った私物のUSBメモリー8本と文具などが盗まれた、と発表した。同校が同日、長浜署に被害届を提出した。県教委のガイドラインでは、教員私物のUSBメモリーに個人情報を保存することは認められていないが、男性教頭ら5人が違反して使用していた。
同校によると、今月18日午後5時ごろ、小・中学部の職員室で、女性教諭(29)が自分の机の引き出しに保管していたUSBメモリー1本がないことに気付いた。19、20日に確認したところ、男性教頭(54)の2本と別の教諭3人の5本、さらに文具類5点もなくなっており、盗難と判断したという。
盗まれたUSBメモリーには、小・中・高等部の児童生徒221人と教職員150人、実習に来た大学生88人の名簿など計約540人分のデータが入っていた。一部は住所や電話番号、児童生徒の障害の種類や程度などの個人情報が含まれていたという。
県教委が2012年5月に定めたガイドラインでは、個人情報は校務用サーバーで管理し、持ち出しは原則禁止としている。一部のデータは校長の許可があれば持ち出せるが、私物のUSBメモリーの使用は禁じられている。
同校は今後、個人情報はサーバーでのみ管理し、校内で使用するUSBメモリーはすべて校長が一括管理する。宮川弘之校長は「個人情報の管理に不備があったことを心からおわびする。USBメモリーの使用についても指導が徹底できておらず反省している」と謝罪した。