【こんな人】広末涼子に驚いた“人との距離の近さ” 好意をナチュラルに伝えられる女優

8日未明に静岡県警に傷害の疑いで女優広末涼子(44)が逮捕された。一昨年にキャンドル・ジュン氏と離婚。昨年2月にデビュー以来26年間所属していた事務所から独立して、本格女優復帰も近いと期待していたのだが、残念だ。 広末には、かつて2回ほどじっくりと話を聞いたことがある。最初は2014年(平26)のテレビ朝日系スペシャルドラマ「白銀ジャック」の岩手・安比高原ロケ。スキー場を舞台にした作品で、当時33歳の広末はスキーに初挑戦した。スキー場でのロケとあって、出番を待つ間は俳優、スタッフも同じロッジで待機。広末の“人との距離の近さ”に驚いた。 入れ代わり立ち代わり、スタッフや関係者が出入りする度に笑顔であいさつ。記者も最初にロッジに入った時に「おつかれさまです」と笑顔で声をかけてくれたのが広末だったので驚いた。取材では「スキーを失敗しても、気にせずに堂々と『できました!』っていう顔で演じることができました」と笑っていた。 2回目はヒロインを演じた2020年(令2)の映画「嘘八百 京町ロワイヤル」の公開時。日刊スポーツ本紙のインタビュー面「日曜日のヒロイン」に登場してもらうために1時間、じっくり話を聞いた。当時、39歳の広末は着物の京美人、ドレスの高級クラブ嬢を演じ分けて「女優としては本当にありがたい」と話してくれた。「田舎のスポーツ少女だった私だけど、40歳を前に年齢を意識して、ちゃんとしなくちゃいけないと思います」。 3人の子供の母親として「守るべきものがある。女優という仕事が一生ものだと思えるようになってきた」と壁を作らずに話してくれた。これが“Majiで40歳の5カ月前”の広末涼子だった。あまりにもストレートに笑顔を近づけて話してくれるので「俺のこと好きなのか」と勘違いさせる魅力があった。 この時の話で某事務所のマネジャーと盛り上がったことがある。その彼がスタジオ前の控室に入ったら、偶然そこに広末がいた。「10人近くいたけど、広末さんは缶コーヒーを1人ずつに手渡してくれたんですよ。現場にいた人はみんな、好きになっちゃいますよね」。あまた人に好かれる女優はたくさんいる。だが、あまた人に自分の好意をナチュラルに伝えられる女優はまれだ。 今回のことで、女優完全復帰は、また遠のいた。ファンのためにも反省してほしい。【小谷野俊哉】

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