ソ連統治下、1948年のアルメニアで無実の罪で収監されたアメリカ人を描いた「Amerikatsi」が「アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓」の邦題で公開決定。彩プロ配給のもと、6月13日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される。 主人公は幼少期にオスマン帝国(現・トルコ)でのアルメニア人に対する迫害から逃れるためにアメリカに渡ったチャーリー。やがて自身のルーツを知るために祖国に戻った彼だったが、ソ連統治下にある故郷で不当に逮捕され、収監されてしまう。悲嘆に暮れる中、彼は牢獄の小窓から近くのアパートの部屋が見えることを知り、そこに暮らす夫婦を観察することが日課になっていく。いつしかチャーリーは夫婦の生活に合わせて、一緒に食事をし、歌を歌い、会話を楽しむように。ところが夫婦の仲がこじれてしまい、部屋には夫だけが取り残されてしまった。時を同じくしてチャーリーのシベリア行きが決まり、移送の期限が迫る中、彼は夫婦の仲直り作戦を実行する。 監督・脚本・主演はジェノサイドで生き残った祖父を持つアルメニア系アメリカ人のマイケル・グールジャン。映画はアルメニアとアメリカの合作で、世界各国の映画祭では19の賞を受賞し、アルメニア映画として初めてアカデミー賞国際長編映画賞のショートリストに選出された。 ©2023 PEOPLE OF AR PRODUCTIONS and THE NEW ARMENIAN LLC All Rights Reserved.