カンボジア、詐欺容疑の台湾人を中国に移送 台湾が抗議

[台北 14日 ロイター] – 台湾外交部(外務省)は14日、カンボジア当局が通信詐欺の拠点で働いていた容疑で逮捕された台湾人を中国に移送したと発表した。 移送は習近平・中国国家主席のカンボジア訪問を前に行われた。 外交部によると、カンボジアは最近、詐欺拠点にいた台湾人容疑者180人を逮捕。中国政府の要請で13日から14日朝にかけて190人近くを中国に移送したが、移送された台湾人の数は公表されていない。 外交部は「カンボジアは中国の圧力を受け、台湾人のリストや移送した人数を公表していない。カンボジアに対し早急にリストを提供するよう引き続き強く求め、深刻な懸念と抗議の意を表明する」と述べた。 カンボジアは中国との友好関係が深く、他の多くの東南アジア諸国とは異なり、台湾の事実上の大使館は存在しない。 台湾はこれまでも、カンボジア、ケニア、スペインが通信詐欺容疑で逮捕した台湾人を中国に移送しているとして抗議してきた。

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