教諭免職取り消しを命令 府労委「詐取処分は組合加入への介入」

教諭免職取り消しを命令 府労委「詐取処分は組合加入への介入」
2009.12.1 14:05 産経新聞

 大阪府労働委員会は1日、大阪夕陽丘学園高校(大阪市天王寺区)を運営する学校法人に対し、男性教諭を懲戒免職としたのは教職員らでつくる労働組合への加入が理由で不当労働行為に当たるとして、処分の取り消しなどを命じたと発表した。

 命令書によると、この学校法人は平成19年12月、男性教諭が顧問を務めていた書道部の運営のため、PTAから受け取った合宿費を備品購入に流用したことが「詐取」に当たるとして、懲戒免職処分にした。教諭は処分の数日前に組合に加入した。

 府労委は、教諭の前任者で組合未加入だった前顧問らも同様の会計処理をしていたのに、厳重注意にとどまっていることから「処分は著しく均衡を欠き、組合への加入を嫌って処分したとみるのが相当だ」と判断した。

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