中米・エルサルバドルにある“世界最恐”の刑務所「テロリスト監禁センター」。エルサルバドル政府が、いま乗り出しているのが外国から受刑者を受け入れる“刑務所ビジネス”。「日本人も収監されるかもしれない」と指摘する声も出ています。 ■見返りに8.5億円 前代未聞の“最恐刑務所”ビジネスとは 14日、ホワイトハウスを訪問したのは、エルサルバドルのブケレ大統領。トランプ大統領との関係はとても良好なようです。 アメリカ トランプ大統領 「あなた方の素晴らしい仕事に礼を言います。感謝しています」 エルサルバドル ブケレ大統領 「我々は小さな国ですが、お手伝いできます」 不法移民対策をアピールするトランプ政権は3月、アメリカで拘束した200人を超えるベネズエラ人らをエルサルバドルに移送しました。全員が“凶悪犯罪を繰り返すギャング”のメンバーだと主張しています。 エルサルバドル政府は移送されたベネズエラ人をギャング専用の巨大刑務所「テロリスト監禁センター」に収容。見返りとして、アメリカから600万ドル(約8億5000万円)を受け取るということです。 ブケレ大統領(SNSより) 「アメリカは非常に安い料金を支払うが、我々にとっては高い額だ」 外国人の受刑者を手数料を取って受け入れる、前代未聞の“刑務所ビジネス”です。 人口は約600万人、面積は九州の半分ほどの中米・エルサルバドル。 9日、私たちは国会を訪れました。巨大刑務所への外国人移送をめぐり、「世界中の人に知ってほしいことがある」という議員に会うためです。 ■中米・エルサルバドル“最恐刑務所”次なる標的は…日本人も収監へ? 野党・アレーナ党のマルセラ・ビジャトロ議員。近い将来、アメリカから日本人を含む各国の人々が、エルサルバドルに移送される可能性があると危惧しています。 野党 ビジャトロ議員 「日本人も刑期を務めるためにこの国に来る可能性が高い。それは残念なこと。私たちエルサルバドル人は、犯罪者を収監する国として記憶されたくない」