セクハラ、不倫、盗作にチクリ…日大不祥事流出の“驚がく中身”

セクハラ、不倫、盗作にチクリ…日大不祥事流出の“驚がく中身”
2010.04.28 ZAKZAK

日本大学(田中英壽理事長)の不祥事に関する極秘資料がインターネット上に大量流出した問題で、日大は27日に会見し、一連の経緯を謝罪した。一職員が大量の内部データを無断で持ち帰ったことが、学生数日本一のマンモス大学の“暗部”を一気に露呈してしまったわけで、関係者らは顔面蒼白。実際、事実かどうかは不明ながら、流出した文書に掲載された「不祥事」は唖然とするものばかりだった。

 《ここを間違えたらお尻ペンペンですよ》《「経済学の父」(打ち間違えて 乳 にしないでよ 叶美香じゃないんだからね)》《4/27お昼休みにいかがですか OK金4出席カードに〇印 振る場合×印》

 これらの文言は、今回流出した文書で明らかになった経済学部教授のセクハラメールなどの一部。教授はこんな恥ずかしい内容のメールを学生に送っていた。

 流出したデータの中には、1万数千人分にのぼる関係者の名簿や人事・給与に関する情報もあったが、なんといっても注目は不祥事に関する文書。中でも問題になりそうなのが、教員の論文盗用と医療過誤疑惑だ。

 論文盗用に関しては、経済学部の専任講師と商学部の教授についての文書が流出した。このうち専任講師は、論文中の引用が全体の8割以上を占めており、問題提起や結論もすべて引用だった。専任講師は学部関係者の指導を受けた後、教壇に復帰したという。

 商学部の教授のケースは、もっと不可解だ。論文として、海外留学時に知り合った学生のレジュメをまとめたものを掲載していたことが発覚。学部長が大学院の担当を辞退するよう進言したところ、教授は逆に「パワハラ」だとして東京労働局に告発したというのだ。その後、教授は解決金650万円と退職金を受け取って定年退職したというから、事実なら「焼け太り」もいいところだ。

 系列病院の医療過誤疑惑に関する文書もあった。《アクシデント事例としては、2歳女児に座薬を挿入する際過って膣に挿入した件で家族がカルテ開示を求めている》といったトンデモない内容。

 このほか、大学院准教授が経歴詐称でクビになった件や、芸術学部教授が自宅前で通行人や車両に水をかける迷惑行為をしているとの告発、付属高校の教諭同士の不倫情報から校長の賭け麻雀疑惑まで、外部に発表されなかった大小スキャンダルが軒並み流出した。

 元凶となった職員は、事態が発覚した26日から自主的に休暇中という。

 日大は今後の対応について「特別調査委員会を設置し、事実関係をすべて把握したうえで決めたい。職員については、情報管理の内規違反や、自宅パソコンでのファイル交換ソフト使用による著作権法違反の可能性も含め、厳正に処分します」としている。

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