ちかん：県幹部が専門学校生に 容疑で逮捕−−草津線の車内 ／滋賀
毎日新聞 2010年9月5日(日)14時43分配信
ＪＲ草津線の電車内で、女子専門学校生の体を触ったとして、甲賀署は３日、甲賀市甲南町野川、県総務部次長、北田良三容疑者（５７）を県迷惑防止条例違反（ちかん）容疑で現行犯逮捕した。北田容疑者は酒を飲んでいたとみられ、「覚えていない」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は、３日午後１０時ごろ、草津発柘植行きの電車内で、同市内の女子専門学校生（１８）の太ももを触った、とされる。専門学校生は２人掛けの座席の窓側に座っていたが、草津駅を発車直前に北田容疑者が隣に乗り込んできたという。専門学校生は約１０分後に別の車両に移動、貴生川駅で運転士に助けを求めた。運転士からの１１０番通報で駆けつけた甲賀署員が北田容疑者を逮捕した。
北田容疑者は、８０年に県庁入り。県教委教職員課長や人事課長などを歴任し、今年４月から現職。【南文枝】
◇「事実であれば、大変遺憾だ」−−県総務部長
北田容疑者の逮捕を受け、県は４日、記者会見を行った。西嶋栄治・総務部長は「まだ事実関係を把握できていないが、事実であれば大変遺憾に思う。重い責任を持つ幹部職員たる者で、信じがたい思い」と謝罪した。処分に関しては、「できるだけ早く調査をして、しかるべき対応をしたい」と述べた。
北田容疑者は、３日は午後６時ごろから大津市内のホテルで行われた総務部内の親睦（しんぼく）会に出席。会は２時間程度で終了したが、北田容疑者が飲んだ酒の量は分からないという。
嘉田由紀子知事は「現在、状況が不明なため、今後の推移を見守りたい」とコメントを出した。【村瀬優子】
９月５日朝刊