2010年度福岡市 懲戒処分28人 セクハラは未公表
2011年4月29日 01:30
福岡市は28日、2010年度の懲戒処分の件数をまとめた。処分を受けた職員数(教員含む)は28人で、前年度より7人減った。市教委が、女性教諭にセクハラ行為をしたとして男性教諭を停職1カ月の懲戒処分にしながら、公表していなかったことも分かった。
懲戒免職は1人(前年度1人)で、女性の下着を盗もうとした窃盗未遂容疑で逮捕され、余罪を認めた水道局職員。免職以外の処分は停職10人(同5人)、減給5人(同11人)、戒告12人(同18人)。暴行、わいせつなどの非行が11人で最も多く、このうち7人は体罰を行った教員。
市教委によると、処分を公表していなかった男性教諭は当時54歳。被害者側とされる女性教諭から「公表しないでほしい」との強い要望があり、「内規でプライバシーに配慮して公表を見送るべき事案に該当した」と説明している。01年度以降、セクハラでプライバシーに配慮して未公表にした懲戒処分は4件目。
体罰をめぐる教員の処分人数が多いことについては「大変遺憾。再発防止に向けて繰り返し努力したい」としている。
=2011/04/29付 西日本新聞朝刊=