教員汚職、元審議監が控訴取り下げ…8人全員の有罪確定
2009年6月12日10時52分配信 読売新聞
大分県教員汚職事件で、部下を昇進させた見返りに20万円分の商品券を受け取ったとして収賄罪に問われ、1審・大分地裁で有罪判決を受けた富松哲博・元県教委教育審議監(61)(懲戒免職)が福岡高裁への控訴を取り下げた。
高裁によると、取り下げは10日付で、懲役10月、執行猶予3年、追徴金20万円の有罪判決が確定した。これで昨年6月14日に発覚した一連の汚職事件に絡み贈収賄罪に問われた県教委幹部や小学校長ら8人全員の有罪が確定した。
富松元審議監は今年3月31日付で定年退職の予定だったが、県教委が「公務員の信用を失墜した」として地方公務員法に基づき同月27日付で懲戒免職処分とした。