県教組:定期大会 賃金カット発言「現場混乱」 委員長、知事をけん制 /三重
毎日新聞 2011年5月29日(日)11時33分配信
県教職員組合(細井篤志委員長)の定期大会が28日、亀山市東御幸町の亀山市文化会館で始まり、鈴木英敬知事ら来賓と各支部代議員など計約450人が出席した。
細井委員長は冒頭のあいさつで「県内では(県職員の)管理職の賃金カットが新聞をにぎわせ、校長や教頭、市町の教員は混乱している」と述べ、4月の知事選で「県の総人件費の2割削減」などの公約を掲げて初当選した鈴木知事をけん制した。また、政府と公務員労働組合連絡会が23日に、一般職の国家公務員給与を13年度まで5〜10%引き下げることで合意したことについて「人事院勧告制度を無視するかのような賃金カットで、納得できない」と批判した。
一方、鈴木知事はあいさつで給与削減に触れず、報道陣に「丁寧に説明を続けていく」と述べるにとどめた。
大会では総人件費抑制反対などを盛り込んだ今年度の運動方針案などが提案された。代議員からは「地方公務員の給与は議会で決めるものだ。鈴木知事は津波対策などを根拠に人件費の削減案を出そうとしている」と批判する意見も出た。大会は29日も開かれる。【谷口拓未】
〔三重版〕
5月29日朝刊