私的流用：倉吉北高の校長、寮費を ２２０万円全額弁済 ／鳥取
毎日新聞 2011年8月24日(水)14時50分配信
私立倉吉北高校（倉吉市福庭町１）の校長（６１）が、昨年度の生徒の寮費から約２２０万円を私的流用していたことが２３日、わかった。校長は２０日付で辞職。すでに全額を弁済しているという。
県などによると、今年５月に同校が昨年度の会計決算の監査をしている際、収支が合わないことが判明。詳しく調べると、校長名義の通帳で管理されている寮費のうち、２１７万８４７５円の不適切な会計処理があった。７月上旬に校長に話を聞くと「知人女性の住居費や電話代、飲食代に使った」と私的流用を認め、同月１５日に全額弁済したという。
校長は、昨年４月から今年３月にかけて２０回以上、通帳から現金を引き出していた。校長のほか、経理担当だった事務長と事務員も７月２５日に退職願を提出。後日、理事会で承認されたという。
同校を運営する学校法人松柏学院の伊藤厳一理事長は「生徒、保護者、地域の皆さんの信頼を裏切る行為。申し訳ない」と陳謝。全額弁済していることや生徒への影響に配慮し、刑事告訴はしない方針という。【遠藤浩二】