コーチの体罰報告せず 岐南工高前教頭を処分
岐阜新聞Web 2019/10/30(水) 7:57配信
岐阜県教育委員会は29日、岐南工業高校(岐阜市)の運動部で、40代の男性コーチが1月に生徒に行った体罰を校長に報告しなかったとして、当時の男性教頭(56)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。男性校長を文書訓告とした。コーチは地方公務員法上の懲戒処分の対象外の非常勤講師で、9月末に退職している。
県教委によると、男性コーチは1月に同校体育館で、指導中に立ち去ろうとした当時2年の男子生徒を引き留めた際、平手で頬を1、2回たたいた。7月にも練習中に、私語をしていた3年の男子生徒の腰辺りを1回蹴り、自身の靴で生徒の肩を3回たたいた。1月の体罰では顧問の男性教諭が教頭に報告したが、コーチが生徒らに謝って理解を得たとの内容から、教頭は事態が収束したと判断し、校長に報告しなかった。
また、県教委は29日、児童買春・ポルノ禁止法違反(公然陳列)などの疑いで書類送検されて一宮簡裁から罰金50万円の略式命令を受けた岐阜市立鶉小学校の男性教諭(49)を停職6カ月の懲戒処分にした。監督責任を問い、男性校長を厳重注意とした。